WBC決勝戦 日本○―●韓国

【ロサンゼルス23日共同】「侍ジャパン」が大会2連覇を達成した。野球の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は23日、ロサンゼルスのドジャースタジアムに満員の5万4846人の観客を集めて行われた決勝で、延長10回にイチロー外野手(マリナーズ)が2点適時打を放ち、北京五輪金メダルの韓国を5−3で振り切った。
日本は3回、日本から今大会2勝を挙げている韓国先発の奉重根投手から小笠原道大内野手(巨人)の適時打で1点を先制。安定感抜群の投球を見せていた先発の岩隈久志投手(楽天)が5回、秋信守外野手(インディアンス)にソロ本塁打を浴びたが、日本は7回に中島裕之内野手(西武)の適時打で勝ち越し、8回には岩村明憲内野手(レイズ)の犠飛でリードを広げた。
8、9回に韓国に1点ずつ奪われ3−3で延長戦になったが、10回にイチローのこの日4本目のヒットで2点を挙げ、その裏をダルビッシュ有投手(日本ハム)が苦しみながらもしのいだ。韓国とは今大会5度目の顔合わせで、3勝2敗と勝ち越した。
最優秀選手(MVP)には3勝を挙げた松坂大輔投手が、第1回に続いて選ばれた。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/headlines/20090324-00000033-kyodo_sp-spo.html

9回、3-2、1点リードで最後のマウンドにはダルビッシュ・・・が2四球で打たれ同点、延長10回表2アウトからイチローが決勝タイムリーを放つ・・・という劇的な試合。韓国戦で先発して3失点のダルビッシュを何故・・・と思ったけど、球は走っていたし、采配ミスとは今となっては思わない。もちろんサヨナラ負けしてたら怒ってたかもしれないけど。ダルビッシュが追いつかれたり、イチローが決勝打打ったりで印象薄れそうだけど、岩隈のピッチングは大会通して神がかっていた。
とにもかくにも、日韓が3勝2敗で金・銀メダルを分け合うという、主催のメジャーリーグや、最強国のキューバそっちのけのかつてない国際試合だった。個人個人の成績も北京五輪よりは良く、日本のレベルの高さを何とか見せることが出来たかと。選手の起用も、個々の調子を見ながら、いい選手は引っ張り、悪い選手は早めに取り替え・・・という、チームの勝ちにある程度以上は徹した采配だったように思う。韓国に2敗したのも、結果としてチームを一つにしたかな、と。
MVPは松坂。前回の大会に比べてインパクトが足りないような気がするけど、他にいない・・・というかキッチリ3勝してたのか、それなら文句なし。とりあえず打率10割の亀井を評価して、今大会は終了。最後まで本当に楽しめた。大会に出た選手たちには、それぞれのチームでまたシーズンを頑張って戦ってほしい。お疲れ様でした。連覇おめでとう!