ありふれた奇跡 第八回

翔太の無精子症疑惑から、物語は混乱の渦へ。中城父が田崎父に疑念をぶつけてしまうことで、結局加奈が田崎父に真実を打ち明けて、その結果やっぱり中崎家に真実を・・・という流れは、やっぱり二人の恋愛に大人が絡みすぎてきたのが問題だったか。孫が、ひ孫が欲しい、せめて一人娘・息子に幸せな家庭を築いて欲しい・・・という気の遣いかたが、加奈に真実を告げざるを得なかったか。もちろん、いずれわかることだし、知らなければいけないことだったはずなんだけど。
田崎父は子どもなんか出来なくたって当人が幸せであればいいと思っているはずだし、中城父は過程はどうあれ今のところは反対、母は知ったところで複雑、祖母はとにかく加奈が子どもを産めない身体だからとかじゃなくて、失礼やらかしたことを謝りたい、と。そんな中城祖母に対して田崎祖父はまぁ・・・若い世代にはこの気持ちはどうにも理解しがたいけど、家とか家庭とか家族とかって、そういうモノなのかなぁ。血縁を絶やさず、自分と妻の生きた証を細々と受け継いでいきたいという心情であることはわかった。
こうなると問題は、両方の家族に絡んで来なかった藤本や、思わせぶりで首を突っ込んでこない田崎母が、どうにか話を動かしてくれるか、あるいは次回予告のとおり、当人達の気持ちが先か・・・。確かに翔太が加奈のことを好きなのはわかってることだけど、加奈の気持ちはまだハッキリしてないからなぁ。ホテル予約は、ひょっとして気持ちを試すためか。怖い意味でドキドキさせられる展開になりそう。