ありふれた奇跡 第五回

「生きて・・・いくしかない」
中城父と田崎父の接点は、なんと女性クラブ。名前も仕事も知らない二人が何故知り合いだったのかという疑問は解決だったけど、二人して女装で町を歩くシーンがやたらと浮く・・・・・・と思いきやそれすら伏線か。「これが最後」と言いつつ見られる快感を覚えてしまった田崎父は、女装に未練たらたら。二人とも社会人なので本当に色々とヤバイと思うんだけど、そういうのを大真面目にこの作品でやると、浮いてるのか沈んでるのかよくわからないエピソードになってしまうような。絶対これ後でバレてこじれるぞ。
翔太と加奈は、無事に喫茶店のマスターと和解。さりげなくケーキをプレゼントしたり、フォローを入れたりする店長が格好いい。あれはもちろん、翔太が叩けばセメントが落ちるような服を叩きまくったのが悪いんじゃないかと思うけれど。と同時に、加奈の「取り返しのつかない事」が発覚。前回の回想の外国人、子どもが産めないといった辺りからすると、強姦→中絶→母胎に異変→自殺未遂という流れだったんじゃないかと。必死でフォローを入れまくる翔太は、何だかんだで加奈のことが好きなんだろうと思うけれど、ひとまずは一旦距離を置くことに。
と思ったらさらに急展開。スナックのママの息子が死に、孤独にやりきれない藤本が加奈に襲いかかり拒絶され・・・・・・と、藤本が相変わらずどうしようもなく一人だ。生きていくしかないと言われても、すがりつくもののない藤本が最終的にどう救済されるのやら。次回は暴走した翔太が結婚を申し込みに突撃。どれだけ短絡的なんだ、みんなして。動かないと思ってたらいきなり動き出すというこの落差は面白いけど滑稽になりかねない。翔太のせいで家族同士にも亀裂が入ってしまうみたいだし、これはもうどうなるか知れたものじゃない。子どもを産みたいという加奈の願望は叶うのか。前回まで上手く行ってたけど、そろそろ中盤の山場にさしかかるか。