セレブと貧乏太郎 最終話

後藤田を偽オークションにまんまとおびき寄せ、哀れ全財産はユニ○フ送り。そして太郎は祝いの花火の事故によって、行方不明になってしまうが・・・といった感じで最終話。とりあえず後藤田が可哀想過ぎる。よく考えれば、後藤田ってアリスの母親にはめられて、逆恨み的にセレブになったヤツで、ある意味被害者なんだから、アリスの母親からの謝罪は欲しかった。アリス母が何か一段高い位置にずっといるキャラクターだったので、責任を取らせて欲しかったなぁ。後藤田=人のことを考えないセレブの代表格=悪、みたいな図式になっていてどうも受け付けなかった。
オチについては、本当に太郎を死なせた方が良かったかもしれないとか思ってしまう。なんというか、全体的にベタベタだった。序盤(なぜか中盤以降消えてしまう)のアヴァンタイトルにあるように、「セレブと貧乏(ワーキングプア)」の対立を描くはずだったのに、太郎は一話目にしてセレブ界の仲間入りを果たしてしまうし、アリスも人を信じない金持ちのセレブだったのが「名誉やお金よりも家族や友人、周りの人たち」を大切にする太郎に感化されて変わっていくという、あまりにもベタベタな恋愛ドラマだった。もうちょっと捻れたのでは、新しいことが出来たのではないか、とかちょっと悔しさが残ってしまう。何だかんだで最後まで見てしまったところは評価してもいいのではないかと思うけれど。
上戸彩が目当てで見てた人には、最後のミニスカは良かったんじゃないか。太郎がトナカイ=運転手になるというラストは、やっぱり引っ掛けて作ったんだろうと思うと凄い。あと主題歌がいきものがかりで、「あなたとならばこの町を抜け出せる」というフレーズが引っ掛かった。結局貧乏=周りの人を大切にする「この町」ネットワークの大切さを主張する説教になってしまった番組の最後が重なる。「この町を抜け出」した時に、新しい物語の展開が見えるんじゃないか。後続のドラマには・・・って、後番がハヤ・・・執事イケメンパラダイスか。カブトと電王の共演が楽しみ。