ドラフトを考える

長野、複雑 ロッテ2位


巨人にあこがれ 2年前はハム拒否
ロッテに2位指名された長野は、記者会見で複雑な表情を見せた ロッテから2位指名された長野は記者会見で「小さいころからジャイアンツにあこがれていた。まだ頭の整理ができない」と戸惑いを隠せなかった。2年前のドラフトで日本ハムからの指名を拒否してホンダに進んだが、今回も巨人入りの夢をかなえられず、「(巨人との縁は)見ての通りです。(プロ入りかホンダ残留かは)半々です」と複雑な胸の内を打ち明けた。
ドラフト終了後、ロッテのバレンタイン監督がホンダの野球部寮に駆けつけたものの、安藤強監督だけが応対。長野自身は「気持ちの整理がつかない」として会わなかった。バレンタイン監督は「必ずロッテのユニホームを着てくれると信じている」と粘り強く交渉を続けていく意向を示した。
ロッテ・バレンタイン監督「長野は残っていたことに驚いた。(希望球団があったようだが)ドラフトは選手が選択して決めるものではない」
http://www.yomiuri.co.jp/sports/feature/draft08/dr20081031_04.htm

バレンタイン監督が正論を述べているようにしか思えない気がしてきた。大体ドラフトについて考えると、主に二派に分かれていて、「個人の希望球団に入れるようにすべき、職業選択の自由だ」と、「『プロ野球』に入れた時点で職業選択の自由は満たされている。チームは部署が違うぐらいの問題」という意見が多いと思いますね。今年はこれに加えて、田沢(全日本石油)がアマチュアからメジャー挑戦を示唆して、「日本の球団には指名しないで欲しい」と言ってそれが叶ってしまったわけですから、事情はより複雑になるでしょう。しかし希望球団に入れるようにすると、また希望枠を使った裏金問題で、「好きだからこの球団に行きたい」ではなく、「お金をもらったのでこの球団に行きたい」と選手が思っているかのような誤解を招いてしまいますし、難しいところではあります。
あとはアマチュアから直接メジャーに行った選手は帰国後2年間は日本のプロに行けない、というルールも・・・「挑戦を容認して失敗したら温かく迎えてやるのが大人」という意見もありますし、選手会も反対を唱えているようで、私もその意見を支持しているわけですが、どうも韓国球界がみんなメジャーに行っちゃって細っているので、その影響ではないかと思われるそうで。
視聴率低迷、何年も制度改革が進む、新ルールが導入されすぎてファンがついていけなくなりかけている、などで先細りの心配される野球界ですが、どうすればいいのやら。とりあえず一ファンとして成り行きを見守ります。