岡田監督、勇退

今季限りでの辞任を表明していた阪神岡田彰布監督(50)が21日、大阪市阪神電鉄本社内で退任の記者会見を行い、「早かったが充実した5年間だった」と監督生活を振り返った。


クライマックスシリーズ第1ステージ敗退から一夜明け、さっぱりした表情の岡田監督は「前半戦で独走していた以上、優勝を逃したからには責任をとらないといけないと感じていた」と語った。巨人に最大13ゲーム差を逆転され優勝を逃したリーグ戦について、「勢いがつかなかった。最後に何かが足りなかったと思う」と無念さをにじませた。


今後については、「いずれ野球にかかわるだろうが、今は少し休みたい」と述べた。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=npb&a=20081021-00000117-mai-base

5年間で394勝(CS含む?)という輝かしい成績を残しながら、近年「V逸」なる事態が続き、その「引責」という形で「辞任」を表明した岡田監督でありますが、昨日の敗戦の後、場内は岡田コールで包まれたようでした。ニワカ阪神ファンとして約5年、そろそろニワカっぷりが板についてきたトラキチの私ではありますが、とりあえず寂しさを感じます。やはり1年平均80勝をあげた監督でありますので、「名将」と呼ばせていただきたい。ファンからの批判も多くありましたが、とりあえず「辞めることはないだろう」と言うのが、辞任を聞いたときの私の第一の感想でした。岡田監督について、ファンからは賞賛も多くありましたが、非難も轟々だったようで、いわく「形にこだわりすぎて負ける」「若手を使わない」「目先の勝利にこだわりすぎて・・・」といったところでしょうか。
ここから先は書くまいと少し思ってはいましたが、正直に書かせていただきます。阪神は確かに人気球団です。しかし、その中には他球団のアンチ(酷い時には他球団のファンに対して暴行を加える)や、目先の勝利を優先して、負けたらメガホンをスタンドに投げ入れる、相手のヒーローに氷を投げつけるなど、心ないファンが多数いることも確かです。星野監督時代、敵の外野手に対してメガホンを投げ、星野監督が「こんなファンのために胴上げは見せたくない」といった発言をしたことも記憶に新しいわけです。そのような「ファン」の前で野球の陣頭指揮を取り、責任を取り、タクトを振り続けてきたプレッシャーは相当なモノだったでしょう。負けたらメガホンを投げられるのに、負けを覚悟で若手を使えるでしょうか。負けを覚悟でJFKを温存して先発投手に賭けられるでしょうか。もちろん、多くのファンは勝敗に関係なく阪神タイガースという球団そのものを応援していることと信じています。しかしそのような「温かい」ファンの存在が、心ない「ファン」のおかげで球団に届かない(存在を認知されにくくなる)のはおそらく事実でしょう。そのような「ファン」の存在が、おそらく岡田監督に勝ち続けること(負けないこと)を義務とした・・・つまり、巨人軍によく言われることですが「常勝を義務付けられた」わけです。
ファンは阪神が好きなのでしょうか。それとも強いチームが好きなのでしょうか。応援がしたいのでしょうか、それとも罵声を浴びせたいのでしょうか。「弱くても阪神が好きやねん」と言えるでしょうか。阪神が「守りの野球」を脱却するためには、新しい監督を温かい目で見守ることが出来るファンの存在がおそらく不可欠です。昨日の敗戦の後、「岡田監督ありがとう」と書かれたプラカードが掲げられたことが印象的でした。岡田コールが印象的でした。メガホンを投げ入れるような「ファン」は、昨日ばかりはいなかったことと信じております。
・・・長くなりましたが、何が言いたいかというと、私は阪神が好きですし、来年も新しい指揮官の下で頑張ってもらいたい。それならば、それを支援・容認するファンの後押しによって新しい阪神が作られるべきだと思います。
・・・といってもまぁ、本当の阪神ファンが感じている悔しさはニワカの私にはわかりませんし、岡田監督にも批判すべき点が無かったとは言いませんよ。ただ、カネ払って球場に行って負けた時の悔しさだけは私にもわかります。そもそも公式戦で私が行くと負け・・・こんなこと言うと「じゃあ行くな」と言われそうではありますが。目の前で散発3安打で終わっちゃあ、そりゃあ悔しい気持ちにもなりますから。5年目のニワカの戯言だと思って聞き流していただければ幸いです。


追記。報道ステーションで巨人の木村と大道といった「リストラ組」の特集がやってたので感動。今の阪神に必要なのは、第二の高橋光信なのかもしれませんね。トライアウトにも注目。