何ともスッキリしない試合だった・・・

誰もが目を疑った。低い弾道で左翼席へ向かって飛んだラミレスの一撃は、スタンドから身を乗り出した阪神ファンの手に当たり、角度を変え失速したように見えた。打球はフェンスの最上部に当たってグラウンドにポトリ。すぐさま真鍋三塁塁審はボールデッドを宣告した。巨人ファンの「ホームラン!」の大合唱が響く中で協議した審判団の判定は「二塁打」。顔を赤らめ、目をむき出しにした原監督の猛抗議も実らず、試合にも競り負けた。


左翼席で手を伸ばした20代の男性ファンは「(打球は)手に当たってない。横をすり抜けてフェンスに直接当たった」と証言したが、審判団は妨害行為については認めている。真鍋塁審は「ファンの手に当たったというのを確認した上で、当たらなくてもフェンスを越えていなかった、という判断。打球に近かった私が判断した」と説明した。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=npb&a=20080508-00000000-spn-spo

もうかった…とは口が裂けても言えない。東京ドームの地下通路。3連勝に沸く三塁側ベンチから帰りのバスに向かう岡田監督は「フェンスに当たっとったみたいやな。フェンスに当たらんかったら、あんなにハネ返ってこんやろ」と“正当性”を訴えた。


左翼席最前列の30歳代の“あやしい”阪神ファンの男性は、サンケイスポーツの取材に対し「ボールにさわっていない。ホームランなら投げ返そうと思っていたけど…。打球にさわったらけがする。フェンスに当たって落ちた」と断言。一番近くにいた金本は「見えんかった」。真相は藪の中だが、塁審のジャッジと“神の手”が虎を窮地から救ったのは間違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000018-sanspo-spo

というわけで、「もうかったとは口が裂けても言えない」、何とも嫌な試合でしたね・・・。本人は「当たっていない」と言っているようですが、審判は「妨害を認めた上で妨害が無くとも入っていなかった」との判定ですしね・・・。レフトの金本は完全に追うのを諦めていたようですし、もしかしたらホームランだったかもしれないし、フェンス直撃の2ベースなら1塁走者も帰ってきて展開が変わっていたかも・・・などと思ってしまいます。
今朝の読売新聞では「ビデオ判定導入を」と訴えかけていましたが、確かにそう思いますね。野球は非常に「際どいプレー」の多いスポーツなので、その「際どさ」を人間が裁く以上、何らかの根拠が欲しいところではあります。今回の件を「阪神ファンがボールを叩き落した、阪神ファンのマナーの悪さが・・・」という人も多いと思いますし、実際グラウンド内に手を伸ばすのはマナーとしていかがなものか、と多少は思いますが。
金本が頭部死球直後にホームランだったりと、虎ファンとしては劇的な展開だったんですが、何ともまぁ波乱の多いゲームでした。勝ったからいいか・・・と言い切れないモヤモヤしたものが残る1試合でしたね。