3年B組金八先生第8シリーズ最終回

美香が父親とぶつかる事により、金八先生は卒業式に出られることになり、いつも通り卒業式締め。
「父とぶつかる」というテーマが、今期を通じて一貫されていたということに今更気付かされましたね。モンド、サトケン、タイショウ、美香もみんな父親関連の問題で揉めていましたね。当然父親と同じ職場に立った幸作や、父親から離れて一人暮らしをすることにした乙女も同じ問題にぶつかっていたわけです。同時に、サトケンの父親が毎日メールでサトケンに思いをぶつけ、また金八が乙女の問題にぶつかっていった、そういう「父がぶつかる」というテーマも今期はあったように思います。
そういう意味で、前半の話題をほとんどかっさらい、「父」の一文字をもらったサトケンは、今シリーズで美香(終盤かっさらった)と並ぶほどの主役なわけです。3年B組における「父親」たる金八先生と何度も衝突した美香や、「父親」が死ぬまで閉じこもり続けたサトケン、この二人が第8シリーズでの大きな流れを握っていたのは自明ですね。
シリーズ全体の感想を述べておくと、前シリーズのような重みがなかった分軽い気持ちで見れましたが(当然サトケンの父親が死ぬ場面はヘコみましたが)、その分何か軽かったような。生徒も25人と少ないながらも、キャラクターが活かし切れていなかったように思います。一人一人に贈る言葉が今年もあったのは良かったですが、少し物足りない感じもありましたしね。次回シリーズもあるとしたら期待。多分観ます。