化物語 第11話・第12話「つばさキャット」

「あれがデネブ、アルタイル、ベガ・・・」
11話目は今まで明かされてこなかったつばさの事情が明らかに。両親が再婚再婚で入れ替わってしまったというのは家庭の悲劇で、そこから二重人格になるのもわかるんだけど、いちいち猫化して真っ白(中身は真っ黒)になるとは、色んな意味で凄すぎる・・・!しかし、暦の「怪異はそういう風に在るだけ」というのは達観していながらも、さすがに友人が怪異に取り付かれたときと同じ症状では、平気ではいられないか。
第12話は・・・ひたぎとデート、ただしお父さんつき。前回の流れからどうしてこうなった・・・と思いつつも、父親の前で暦をからかって遊ぶひたぎが妙に可愛らしい。お父さんの「娘をよろしく」発言は、娘を救ってやれなかった不甲斐ない父親としての責任感から来ているんだろうけれど、やっぱり女の子の父親に認められる主人公という構図は素晴らしい。それにしてもひたぎは父親にもああいう口の利き方するのな。誰を相手にしても変わらない、揺るぎないところがひたぎの強さなんだろうけれど、同時に他を知らないということでもあるし、何だかんだでヒロインとしては魅力的。
最後は二人星空を見上げてハッピーエンド。EDに繋がる素晴らしい終わり方で・・・って、これ一応「つばさキャット」だったはずで、しかも今回最終話じゃ・・・と思ったら、続きは公式で配信するんですね。だとすると評価は時期尚早か。それぞれのヒロインの魅力と個性を発揮できていたいい作品だと思うけれど、表題にあるヒロインよりいつもひたぎが目立ってしまう意外性の高い作品でもあった。
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