咲-saki- 第8局「前夜」

決戦前、それぞれの前夜。屋台のラーメンを食べながら「ここしかこの時間はやってない」とか、「会場から遠い」とか、「もう上りの終電」とか、蛙の鳴き声、ホタルが飛び出してくる、星がよく見える・・・といった、自然の風景が非常にいい感じだった。カラオケもファーストフードも恐らくないだろう辺鄙な(というと悪いですが)ところだから部員が集まらなかったんだろうけれど、だからこそ魅力的に感じる。風越女子が比較対象になっていたけど、少なくとも78人は部員がいて全校的に麻雀が流行っているところと、ぴったり5人しか部員がいない清澄という高校の違いというか。その風越のキャプテンは部員一人ひとりに目が行き届いているし、自分から進んで雑用をやりたがるお人好しなんだけど、ライバル校として非常に魅力的。どっちも勝って欲しいと思わせる辺りがさすが。これが3年生最後の夏・・・といったスポーツモノ的な燃え要素がどちらも前面に押し出されているせいもあるだろうけど。
ようやっと出てきた鶴賀女子、そして未だ天江衣が姿を見せない龍門渕・・・はそれほど感情移入出来る描写がないので、龍門渕は単なる名門校、鶴賀女子はよくわからないといったところに転がってしまった。もちろん試合の麻雀の強さでその魅力を見せるんだろうけど、主人公の高校である清澄と実情を語りまくってる風越女子とのこの扱いの差が不気味。いや不気味に見せたいのか。
次回は「開眼」とのこと・・・って何が開眼するんだ。京太郎にアタックしまくりのタコスがついに開眼するんだろうか。まさか風越の目が線の人が開眼するんじゃなかろうけれど・・・。それにしても風越のキャプテン、何で自然にコードが全身に絡まってくるんだ。