RIDEBACK 最終話「光の舞台へ」

「光を紡ぎ出すために・・・私の未練を、断ち切るために・・・!」
琳、フェーゴとラスト・ダンス。BMAとGGPの決着は副官の情報リークとロマノフ殺害によって終わってしまったため、テロと政治のテーマが若干浮いてしまったのが残念。琳のダンスはあくまでそういった政治的背景と隔絶したところで、ただただすずりの為だけに踊ってみせたということかな。そうすると、これを持ってくるためだけにすずりが殺されたようで、そこは複雑。
作品全体を通して、とにかく琳とフェーゴのダンスの美しさが際立っていた。「白ワンピと真紅の鉄馬」の対比、そこから繰り広げられる葛藤とダンス、そして戦火の中での狂気に目覚める少女・・・という、戦闘美少女モノというよりは、「戦闘美少女誕生モノ」とでも言うべき枠に収めた方がいいのかもしれない。序盤のレース展開、終盤のバトル展開と、舞台がライドバック部だったりテロと政治組織の闘争だったり激しく動き回って、それと関係ないところで主人公が悩んで動いて踊って・・・という感じだったので、全体的にテーマがそれぞれ浮いていて融合しきれなかった感じを受けてしまった。でも何故かそこがこの作品の魅力だったように思う。とにもかくにも、爆発力のある作品だった。今シーズンのアニメの中でもかなりいい線いってるんじゃないだろうか。