屍姫玄 最終話「屍の果て」

「生きている・・・生きている・・・!」
それぞれの縁に基づき、触媒なしで再契約した屍姫と契約僧たち。過去に囚われた赤紗は北斗に葬り去られ、北斗は失踪、そして時は過ぎ・・・マキナが北斗にマウントポジションでメッタ打ち!「完」!
・・・で、何が完結したのかわからないけど、とりあえず「完」。CLANNADアフター番外編の「おしまい」並みにタチが悪い気がする・・・。108体の屍を倒した屍姫についてとか、現在の屍姫については「今ここにいる」という形で保留。マキナは春日が目指した「美しい永遠の死」ではなく、「死のうちに見出す本当の生」を求め北斗と対峙するという流れは妥当というか理想的だったんだけど、中途半端に放り投げられて「完」なんていわれても・・・という感じはどうしても残ってしまった。安易に日常に回帰しなかったところとか、重要なポジションだった春日との対比を自分でしてくれた辺りは嬉しいんだけど。
シリーズとしては、また化け物に化け物で対抗する系の作品か・・・というやや食傷気味の印象を、赤紗登場辺りから吹き飛ばしてくれたような気がする。やっぱりこういう化け物退治モノは、人格のある敵キャラが出てきてからが本番なんだなということを確信。同時に放送されたソウルイーターとは、ガンガン繋がりだし、新人声優つながりだし、男女パートナーかつ非恋愛モノ・・・というつながりで、比較してみると面白いかもしれない。友情とか愛情とかじゃない繋がりを男女で描く、この微妙な距離感はこれからも結構描かれていくんじゃないかと。深いテーマを追求しつつも、バトルも含めて決着もつけてないし、本当の意味で過渡期的な作品なのかもしれない、これは。