TALES OF THE ABYSS 最終話「新たな世界」

VSヴァン、世界の行く末をかけた最終決戦。普通に青空の下で戦うのが、こんなにも盛り上がらないものだったとは・・・。今までのボスキャラが妙に弱すぎたせいもあったけど、ヴァンは普通に粘ってくれて嬉しかった。譜歌で弱ったところにトドメというのは原作どおりだと思うけど、折角だから秘奥義を決めてほしかった。というか、アニメ全体を通して秘奥義が出たのって、ジェイドVSディストのミスティック・ケージだけか。
そして世界のスコアは断たれ、人々は新たな世界での生活を・・・って、そこで描かれてるのが普段どおりに作業をするベルケンド組だったり、大して本編で活躍しなかった漆黒の翼だったり、相変わらずブウサギと戯れてる皇帝だったり、ルークの墓前で成人式だったりと、スコアが関係ない気がして、アニメオリジナルで追加してくれたワリには弱かったなぁ。「ルーク、好き・・・」だとか、ルーク帰還シーンが再現されてたのは良かったと思うけれど。最後のあの人は、原作では正体不明っぽかったけど、やっぱりルークが主な人格を持ってるってことでいいのかな。喋り方がどうもアッシュっぽかったので、統合人格ということにしておきたい。
全体を通してみれば、RPGのアニメ化の難しさを実感させられるような作品だった。イベントはほぼ完全に網羅してくれていたけれど、移動と戦闘のないRPGをプレイしているような感覚がどうしても抜けなかった。ただ、それをカバーしてくれるような高いクオリティは維持していたように思う。毎週2分半の「カルマ」が聴けたのは、むしろ良かったかな。それ以外にももう少し冒険してほしかった気はするけれど。