とらドラ! 第24話「告白」

「・・・俺たち」「・・・駆け落ちするけん」
竜児と大河、お互いの想いを伝え合う・・・ところに、大河の母、泰子と同時に家庭問題勃発。亜美・実乃梨・北村の三人の想いを背負い、竜児18の誕生日まで駆け落ちを決意・・・という、いささか唐突感の拭えないあらすじ。やっとここまで辿りついたと思ったら、すぐその先にヒラリと向かっていくスピード感は評価したい。5人の複雑な関係の中でようやくまとまったと思いきや、次は親や社会といった大きな枠組の中で「恋愛」をしていかなくちゃならない、そこから逃げ続けて結婚して大人になれば誰も文句を言わないだろう・・・というのはいささか短絡的な感じもしなくはないけれど、小さな反抗と逃亡か。大人も身勝手、子どもも身勝手でそのままではなく、泰子の家出をきっかけに何かと向かい合う決意をしたみたいだけど。しかし泰子の実家に何があるのかわからないし、大河の母親の問題も解決できるかわからないし、別荘の鍵を預けた亜美の立場も・・・とにもかくにも、ストーリー的には最終回を待つしかない。
廊下を失踪して想いを大河に(≒竜児に)叫ぶ実乃梨、自分の想いはひた隠しにして竜児の真意だけを確認する亜美と、それぞれ「らしい」やり方で、二人のサブヒロインも味を出してくれていたと思う。実乃梨のバイトが家庭問題じゃなくて大学進学のために金を貯めていた(竜児の家庭問題の先取りっぽい気もするけど)とか、それを竜児と大河に預けちゃうとかも極端だと思ってたけど、亜美の「高須君とタイガー二人にフラれて・・・」という台詞で何となく納得してしまった。この二人の出番は終了・・・と思いきや、最終回もどうにか出てこれるのか。最後も5人でいられるといいけれど、どうも不安な感じもする。ハッピーエンドで終われるかどうか、結末をじっくりと楽しみたい。