RIDEBACK 第10話「Master of the war」

「私と、あなたの未練・・・未練が、すずりちゃんを殺したんです」
ライドバック規制反対デモのお祭りムードの中で、GGP、「謎のライドバック少女」すずり殺害。軽々しくデモに参加したライドバック部、さほど重くなかった規制ゆえに「浮かれ」ムードで行われたデモの責任を問うことも出来るかもしれないけど、とりあえずそれはやめておきます。自業自得かもしれないけれど、やはりGGPのやり方が非道だったのではないかと。あれだけ性能ある白ライドなら、殺さずに止めて拘束することも出来たはずだし・・・といっても琳が以前白ライドを撃破して操縦者を殺傷しているので、それは出来ない相談か。もちろん謎のライドバック少女である琳に憧れ、否定しながらも成りすまし、車道に躍り出て飛んでみせてしまったすずりの迂闊さもあったはずだけれど。すずりが白ライドにやられるシーンは、崖の上から見下ろす先輩二人、ただ一人現場に駆けつけたしょう子、モノレールから手も声も届かずに眺め下ろすしかない琳と珠代といった位置関係のおかげでかなり綺麗にまとまっていたように思う。特にスローモーションですずりが吹き飛ばされ、モノレールが通り過ぎて行くシーンの美しさは、言葉で表現しがたいものがあったと思う。
ともあれ軽い空気が一転して主要人物の死によって重くなるというのはよくあるパターンだけど、これで本格的に戦闘に突入する体制が整ったか。とはいえ3月終了ならあと2回ほどしかないわけで、どう決着をつけてくるのか。岡倉を責めるしかない琳が再びライドに乗る時、それが決着のときになってしまうのか。ライドバック部の「琳はバレエに戻っても活躍できる」という話と、キーファの「戦火の中でしか出ない力に気付いている」という二つの琳についての評価は、今後の琳がどちらの道を選ぶかということを象徴しているように思う。やっぱり「みんなのところ」には戻れないだろうな。次回予告はニュー菱田君劇場の装いながらも、すずり追悼。おかげで次回の内容がわからないんだけど、ここから琳の葛藤のドラマに決着つけて、クライマックスに持っていけるんだろうか。