マクロスF 最終話「アナタノオト」

結局アルトは脱出してて、命懸けのランカ救出劇。さらに助けたランカによってシェリルも救われ、諸悪の根源だったグレイスを倒し本当の空を飛ぶ、というあまりにも綺麗過ぎるラスト。先週失速した感があったので心配だったのですが、終わりよければ全て良し、と。グレイスが宇宙を掌握した時の絶望感、それさえも覆してしまう歌の力、バジュラとの共同戦線、そして最強のソングメドレーに乗せての最終決戦はまさに鳥肌モノ。ここまで築き上げてきたものを全部全部吐き出して、思い切りよく終わってくれたなぁ。
この大決戦で主要キャラが死ななかったことや、メインキャラ唯一の犠牲者であるミシェルのライフルでトドメをさすなど、ハッピーエンドにどんどん向かっていく展開も良かった。シェリルてっきり死んだかと思ったんですが、リトル・クイーンになってV型感染症も克服できたみたいで、そこもハッピーかなぁ。最後はデュエットのトライアングラーに合わせてライバル宣言をしての完結と、三角関係にトドメを刺さなかったところが凄すぎる。この後誰がどういう道を進むのか、といったことをほとんど提示せず、エピローグもなしにここまで綺麗に終わらせたスタッフの手腕に脱帽と感謝。
途中驚愕の鬱展開や、失速や、迷走や色々あったかとは思いますが、これだけやってくれればもうスッキリ。・・・逆に言うと歌とバトルがいかにこの作品の重点を占めていたかという利点と問題点もあぶり出されてしまうわけですが。結局歌で気持ちよく終わったらそれでいいのかなぁ・・・もちろん個人的にはいいと思いますが。
あんまりにも綺麗に終わって、さぁどうするか・・・と思いきやまさかの劇場版始動。完全決着ついたはずなのにまだやるのか、という感じもしないではないですが、大型スクリーンでバルキリーシェリル、ランカを観て、物凄いサウンドで迫力のある歌を響かせてくれるかと思うと楽しみではあります。