モンスターペアレント 最終話

最強のモンスターペアレント軍団集結、息子の内申点を原因に逆ギレ、新教育委員会を立ち上げるぞ、いやちょっと待った子どもを信じて子どもに恥じない大人になろうじゃないか、という最終回。結局高村先生がいないと教育委員会は何も出来ないという無能感が拭い去れなかったような気がしてしまうんですが、気のせいでしょうか。もうちょっと本職の教育委員が頑張ってくれる話が欲しかったですね、前回の望月君みたいな感じで。特に今回は教育委員会の全員が協力して・・・みたいな展開でないと、保護者も納得できないと思うんですが、どうでしょう。
全体としては出来は悪くなく、教育現場を知ることによって教育に目覚めた高村先生の成長物語としては納得できるんですが、やっぱり現職の教育委員会の頼りなさが前面に出すぎてしまっていて、そこがどうも。あとは「教育現場の事情をモチーフにしたフィクション」というように、フィクション性やエンターテインメント性が強すぎたような。特に最後の最後、地鳴りがして黒板に爪が立てられるいつものカットが挿入されて「モンスターペアレント END」な終わり方はどうも。結局モンペア問題は解決しようがない、というところでいいんでしょうか。単に三浦さんが帰ってきたよエンドでもいいとは思うんですが。
もうちょっと「わたしたちの教科書」みたいなリアル路線でも良かったとは思いますが、今さらかなぁ。もうああいう問題意識アリアリで、不必要な啓蒙を避けた教育ドラマは難しいんでしょうか。