コードギアスR2 TURN-21「ラグナレク の 接続」

この世界は嘘か真実か。嘘は世界に必要なのか。人間はペルソナに過ぎないのか。じゃあ全ての嘘を剥奪して、過去も未来もない予定調和の世界を作ろうじゃないか・・・というのが大体の皇帝とマリアンヌ、並びにV.V.、C.C.の願いだったわけですが、ルルーシュによって結構あっさり否定。皇帝は戦争をゲームとして楽しんでいたのではなく、人と人が本当の意味で一つになってわかりあえる、真実の世界を作るためにここまでやってきたわけだと思うんですが、展開に無理が出てきたような・・・。しかし、アーカーシャの剣が人間の集合体なわけですし、その為に無数の死者を出す必要があったんでしょうか。ルルーシュのギアスが効いたということは、アーカーシャの剣も、神(集合的無意識?)も全て「人」だったわけですしね。
しかし、ここまでやっておいて「それでも俺は変化のある世界がいい」という結論は若干ベタだったような気がします。・・・これが最終決戦ならね。ところで、ルルーシュが殺した連中や、ナナリーや、ユーフェミアのことはどうするんだろう。スザクは断罪するどころかアッサリとルルーシュの味方についてしまいましたし。おまけにあのあくどい顔、権力欲しさと思われても仕方がないかと。でもルルーシュが皇帝になるまでに1ヶ月もかかったわけですし、二人とも何らかの覚悟や目的を背負っているはずなんですが。とりあえず下半身消えながらも突っ込んでくる皇帝と、「オウル・ハイル・ルルーシュ!」が全てのインパクトをさらっていきましたね。
ルルーシュとスザクが「皇帝」と「ナイト・オブ・ゼロ」(文字通り「ゼロの騎士」?)になりながらも、まだアッシュフォード学園の制服を着ている点、いやあえて制服で就任の宣言をしたということは、最終的にはみんなと一緒に花火を上げる、という目的を忘れてないってことなんでしょうか。もう無理になってしまったといえばそうなんですが、それでも何か背負うものがあるんでしょうね。
次回からいよいよルルーシュVSシュナイゼルの最終決戦。残り少ないですが、「皇帝ルルーシュ」はシュナイゼルを倒して一体何を成し遂げようとしているのでしょうか。ここまで引っ掻き回した責任を取ってもらいたいですね、色んな意味で。