Angel Beats! 最終話「Graduation」

「命をくれて、本当にありがとう」
死んだ世界戦線の卒業式、そして明かされる最後の真実。卒業式に関しては文句なし、麻婆豆腐の歌から日向のハゲカツラと言ったギャグも印象的だったし、卒業証書授与から、一人ひとりが消えていく流れは見事だった。ゆりっぺは愛に目覚めて消えなかったのに、割とあっさり消えていったな･･･メインヒロインだと思ってたのに。一番泣いてたのは直井だったけど、やっぱりキャラクター泣かせると上手いなぁ、と、そこは素直に感心。音無と日向のハイタッチも良かったし。
そして問題の音無・かなでの新たなる決心。音無はこの世界に残って奏と一緒にこれからも皆を充足させて行こうとするけれど、かなではそれを受け入れると消えてしまう。なぜならかなでは、音無の心臓を受け取って青春を過ごし、音無にお礼を言うことだけが未練だったから･･･というのは、素直に上手いと思った。最初の最初に心臓一突きしたのまで伏線だったとはまさか思わず。そしてやっぱりここでも、音無がかなでを抱きしめて泣く場面に挿入歌が重なり、演出的にはやっぱり優れていたと思う。Cパートで音無とかなでが出会った場面については、日向とユイみたいに想像なのか、それとも現実の世界に戻っていったのかはわからない。Air的な感じはした。
総評。決して単純に優れた作品だとは思わなかったけど、愛すべきキャラクターがいて、笑いあり涙ありで、麻枝准的なところはそれなりに発揮されていたんじゃないかと思う。特にギャグは毎回笑ってしまうレベルだったし。そういう意味では、やっぱり観ていて本当に楽しかった。期待値が高かったこともあったけど、それでも。お疲れ様でした。
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