Phantom -Requiem for the Phantom- 最終話「江漣」

「いつか、きっと――」
量産型ファントム、サイス・マスター、そして全てのファントムに決着。
ファントム軍団を圧倒しての決着シーンはいいとしても、多分私も含めて多くの人が驚いたのはラスト、レイジがあっさりと撃たれて倒れるシーン、そしてそれを知ってか知らずか幸せそうな顔のエレンを見せて終わるという、凄惨な結末。そもそも、レイジを殺したのが馬車の男(インフェルノの刺客?)だということは何となくわかるわけですが、エレンは死んだのか、エレンの笑顔の意味は・・・など、謎が残らないこともない。そういう意味では後味の悪いバッドエンドになってしまったかな、と。
ただ、同じく黒田洋介氏の「機動戦士ガンダム00セカンドシーズン」が、国家間紛争に「介入」し、統一国家を相手に回し、最終的には「悪」のイノベイターを葬り去ったソレスタルビーイングをやや美化してヒーローとして生き永らえさせたことを考えると、「Phantom」では「報い」や「贖罪」といった意味では肯定出来なくもないわけです。ソレスタルビーイングは「ヒーロー」として美化されすぎていたし、反面ファントムは殺し屋としての「報い」の意味合いが強すぎた。要するに両極端なんじゃないかと。しかし生死の問題は、アニメの結末としてはまさに生きる/死ぬの両極端なわけですから、生きるか死ぬかの間はあんまり無いとは思いますが。
全体としては序盤のツヴァイとアインが二人でミッションを淡々とこなすところよりは、キャル編以降のキャラが立った展開が好きでした。というかキャルが好きでした。何だかんだで半年分見せる力はあった作品でしたし、終わり方にやや私自身も納得のいかないところはありましたが、良作だったと思います。「報い」より「救い」が欲しかった人も多いと思います。しかし、私にはある意味キャラクターへの愛着が足りないのかもしれませんね。
コラム:「キャルが死んだ」というのはどういうことか。 - 感傷の間隙
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