CANAAN 第十二話「忌殺劣者」

カナンVSアルファルド、列車の中でのラストバトル。
さてこれから最終決戦・・・という流れや準備の中で始まったわけではないので、やや唐突な感じはするけれど、村にせよファクトリーにせよそしてこの列車にせよ、どこでケリをつけてもおかしくないような場所ばかり後半で選ばれたなぁ。そのおかげか、テンションが全く下がらない。
過去に死んでいった人間たちとの対峙は、シャムやハッコーの発言が緊張感があってよかった。あの幻影は多分カナンの意識から発したものなので、「あなたのせい」も、「奇異な感覚に頼らず真実を見ろ」も、カナンの意思なんだろう。カナンが純粋な赤ん坊に過ぎないというのは、カナンというやや奇異な戦闘能力と、ズレた感覚を持つキャラクターを表すに相応しい結論なのでは。つまるところ、シャムは父、マリアは母の役割を代行していて、アルファルドとは父の承認を巡って対立しているということか。単に「劣者」たるアルファルドからの嫉妬に過ぎないのかもしれないが。
カナンが赤ん坊であればこれからの人生があるはず。マリアとのハッピーエンドに期待したいけれど、残り一分で車両を切り離して・・・では難しいか。第3話で使われた爆弾はフェイクでしたオチも可能性としてはあるけれど。無事に「希望の地」に辿りついて欲しい。
CANAAN【1】 [Blu-ray]CANAAN【1】 [Blu-ray] TYPE-MOON(タイプムーン)エース VOL.3 2009年 10月号 [雑誌]TYPE-MOON(タイプムーン)エース VOL.3 2009年 10月号 [雑誌]