シャングリ・ラ 最終話「理想郷土」

「そここそが、私たちのシャングリ・ラ
國子、巨大ブーメランとともに最後の決戦、そして人々はアトラスを去り、それぞれの居場所を求めて巣立ちのときを迎える・・・という感じで最終話。唐突に姉妹設定とか卑弥呼そのものだとか出てきたけど、そういうの一切無視して、とにかくシステマティックな世界を破壊する・・・という一点にテーマを絞れたのはプラス。それぞれのキャラにも見せ場があり救いがあり・・・というのも、少し乱暴だったけどよかった。ただ、武彦は最後まで國子と相容れなかったか・・・。
総評としては、色々なガジェットを駆使しながら、結局それが足を引っ張ったのか、全体としてハッキリしない作品に仕上がってしまっていたのでは。ただそれがつまみ食い感覚のように、一本のアニメの中にブーメランアクション少女あり、電脳世界バトルあり、オカマ大活躍・・・といった感じで味わえたという意味では、それなりにいい作品だったのでは。ただ、もう少し色々とまとめられなかったかと思うと、そこだけが惜しい。
ただ、かりそめの理想郷からの脱出というテーマも使い古されていた感じがしなくもないけれど、ベタながらやっぱり地上の太陽はいいものだと痛感。アニメ的に映えるわ、朝焼け。
シャングリ・ラ 上 (角川文庫)シャングリ・ラ 上 (角川文庫) シャングリ・ラ 下 (角川文庫)シャングリ・ラ 下 (角川文庫)