CLANNAD AFTER STORY 第10回「始まりの季節」

「前は子供だった。・・・今は、大人になろうと懸命にあがいている子供だ」
卒業しながらも進路だけは定まらず、結局パン屋でしばらくお世話になる朋也。パン屋の店先で仕事をこなす朋也と、2留ゆえに学校で上手く立ち行かない渚が交互に移る場面なんかが印象的。不動産屋(最低でも68000ぐらいだった気がしますが、都内って高いんですね)の前で道行く社会人を見て、学生のいない暗い方に足が向き、そこを藤林姉妹に声をかけられて・・・という場面は構成が素晴らしかった。
制服エプロン、通い妻の渚の素晴らしさもさることながら、そこにフラフラと帰って来て倒れるしかない朋也の新・社会人っぷりがリアル。スパナを落としてしまうシーン、芳野さんの「そこに大切な人がいたらどうする」というセリフは、芳野さんの仕事にかける信念みたいなものを感じた。学園編ではそういう厳しさを感じさせなかったけれど、社会人になった朋也に対しては、あくまでも仕事仲間としてガンガン行ってやろうってことか。もちろん朋也の目線が一段高くなって、そういうところが見えてきたのかもしれないけれど。次回は「すいません」ラッシュの予告が不安を煽る。この「すいません」の世界を生きるのが大人になるってことなのかなぁ。