今週のジャンプ

ダブルアーツ

シスターの覚悟に応えるため、必死に逃げる二人・・・とはいかず、キリとエルーは再び戦場へ。「私達にはその"賭けるべき1%"すら無かったという事を 後に知る」というモノローグが本当に恐ろしい。あと30秒というタイミングで、キリに何が出来るのか。フレアの別の力が発動するか何かしか無いとは思いますが。ここでスイが駆けつけて来るのも展開としては若干不自然になるしなぁ。

PSYREN

ヒリューの命がけの特攻・説得により、意思を取り戻すタツオ。・・・ページめくったらヒリューが胸を撃ち抜かれるという、空恐ろしい展開。これはガチでヒリュー死んだんじゃないのか、と読者が心配する中、いよいよアゲハが主人公として真骨頂を発揮出来るか。見開きシーンのカッコよさ、デカい黒球(おそらくPSYが凝縮されたものでしょうが)のカッコよさが際立つ中、とりあえずヒリューの安否と朧の行動が気がかり。

エム×ゼロ

ありがとう、さらば聖凪・・・ということで、愛花との別れに引き続き、ルーシーを連れて行くことになり、観月のツンデレっぷりが炸裂する、フォローがしっかりした最終回。愛花が姿を消し、お別れ会からそのクリアクリーンで愛花にだけ別れを告げて地味に教室を去る九澄が格好良すぎる。ブラックプレートにはこういう使い方もあるんだ、という感じで美しい別れになったと思う。
「バイバイ聖凪」のコマは、そういやこんな連中もいたよなぁ、と思わせてしまうぐらい久々のキャラクターが多くて寂しかった。もっとコイツらの活躍を見たかったなぁ・・・と思わせるのは最終回としては勝ちなのかな。移籍先の学校で「魔法ってすんげー楽しー」と言いながら魔法の練習に明け暮れる九澄があまりにも爽やか。最終ページが青空、山、校舎、大きな木と九澄・ルーシーのシルエットと、何とも寂しげで余韻を誘う。
多分ここで終わらせてしまうのは不本意だったろうし、もっと大きなことが出来た(したかった)であろう作品ですが、しっかりと楽しませていただきました。表情豊かなキャラクター、お色気あり、バトルあり、ルールのしっかりしたミニゲームがありと、バラエティ豊かな作品だったように思います。どれかに特化すれば生き残れたかというと、そうでもなく、この微妙なバランスを保った上に学校生活を描き続けたのがこの作品の最大の魅力だったと思います。ちょうど2年間、本当に楽しませていただきました。次回作、期待しています。