マクロスF第1話「クロース・エンカウンター」

ヤック・デカルチャ(挨拶)。ついに始まりましたねマクロスF。ちなみに前作までの知識はスパロボレベルで(こういうことを言うからまたスパロバーが批判されるわけですが)、大体のことしかわかっておりません。ついでに先行放送も未視聴。
内容はとにかく王道。ヒロインのピンチにロボに乗り込むという、今となっては使い古されつつも、だからこそかえって新鮮に見えるような、そういう展開。「いやぁぁぁ!」→ガトリング砲の流れは非常に秀逸。バルキリーの宙間高速戦闘も、シェリルの挿入歌がバックに流れつつ、飛ぶアルト達の映像と切り替えつつで非常にリズミカル、かつ高クオリティ。CGバトルについては不安が無さそう。敵が今までのマクロスシリーズ以上に無機質なところが気になりますが、話せる黒幕が出てきてほしいところ。システマティックな、あるいは機械的すぎる敵だと敵側とのドラマが出来ないので。
随所に漢字が使われていること、主人公の早乙女アルトが「歌舞伎の名門」の息子であるということが日本的なイメージを発生させ、また「アルト姫」(名字が「早乙女」であることにも注目)と「歌姫」シェリルと「娘々(ニャンニャン)」でアルバイトをしているランカ・リーとの三角関係は否応なく女性的なイメージを発生させてますね。アルトは日本、シェリルは西洋、ランカは中華と、そういった三角関係にも見えてしまいます。考えると尽きないのでアイデアだけ。当然漢字だけではなく英語やその他の言語も使われているので、そこから思い浮かぶのは世界の「国際的」なイメージと、三人の「国際的」な三角関係との一致といったところでしょうか。
「あなたは誰にキスをする」だなんて挑発的なOPテーマ、急落下してアルトにお姫様だっこをされたままでも歌い続けるシェリルと、エンターテインメントとして楽しませてくれそうな要素はガンガン出てますよ。とりあえずアルトは誰にキスをするのか、その物語の終着点に向かって、いよいよテイク・オフしたマクロスF。木曜深夜は退屈しなくて済みそうですね。