ドラゴノーツ最終話「共鳴」

この感情がレゾナンスで作られた物だろうと、自発的な愛情だろうとどっちでも構わない。本当の自分の気持ちだと信じることが大切なんだ、というこの作品のまとめとしてはベタなテーマを押し出して決着。実は生きていたオストルムをギオが「負け犬」と言いつつ倒したり、石破ラブラブ天驚拳で量産オストルム&タナトスを機能停止させたり、笑いが止まらないドラゴノーツ的なものを当然感じましたよ。カズキとギオの関係は「さよなら」の一言で完結したようですが、「さよならもごめんもありがとうも言えなかった」というカズキからウィドーへの後悔を踏まえるとこれで良かったかと。
作品としては、とにかく前半の破綻が酷かったのは実際のところでしょう。作中で3週間しか経ってなかったのにトアが「愛」とか言い出して、それを王子が「それはレゾナンスで作られた感情でしかない」と言い返したのは皇子の方がどう考えても正しいだろうと思えるわけです。後半は脚本の人が交代したらしく、前半の破綻をどうにか解決しようとしながらも、残された時間が少なすぎて・・・といったところでしょうか。優れた作品であったとは言いませんが、半年間楽しく見続けることが出来たのは確かです。