今週のジャンプ

エムゼロ

一気に大浮上。今回のレースは非常に白熱しそうなので、順位ひとつで一喜一憂してはいけないのでしょうけれども、何ともまぁ嬉しいものです。本編は九澄が男っぷりを発揮してブラックM0をゲット。魔法をひとつだけ記憶するという能力だったような気がしますが、そうすると味方と魔法で協力しあったり、敵の魔法をそっくり返したりと戦略の幅が広がりそうですね。別にバトルマンガになってほしいわけじゃないですよ。

ダブルアーツ

個性のある両親が登場するなど、キャラクターの作り方が結構上手いんじゃないかという印象を。と同時に、泣かせるドラマの作り方というものをかなり心得てるんじゃないかと。カーテン1枚隔てて手を繋ぎながらのシャワーシーンや、ミトンの上なら大丈夫という、エルーと他キャラの「距離感」のようなものが上手く表現されてますね。1話目、2話目と今後に期待の持てる内容だったと思います。

ネウロ

「『シックス』と『新しい血族』との戦いは、今までとはガラリと作り方を変えて、第二部的な展開になってます。今まではネウロに挑む人間、という構図で人間の成長を描いていたのに対し、現在は『シックス』とネウロの戦いに巻き込まれた中で人間がどう成長するか、を描こうと思っています。でも、どちらの構図にせよ人間の成長は中心的なテーマです。『シックス』は最近の創作の『悪』に対するアンチテーゼ的なキャラで、純粋にお客に嫌ってもらうための存在です。同情したくなるようなエピソード・過去話は一切ありません(笑)。昔の童話に出てくるような悪魔をイメージしているので、嫌われれば嫌われる程彼の本領だと思います」
(「マンガ脳の鍛え方」ジャンプ2008年18号、松井優征先生インタビュー)

というわけで、笹塚さんがネウロと敵の正体に気付きながらもネウロに協力する話。最初に笹塚刑事にバラすのはドラマ的にはインパクトが無いけれど(笹塚刑事は激しいリアクションはしないし、Xを倒すためだけにアングラで修業した過去があるし、人間離れしてるしで)、順当に話を進めることが出来るので非常によかったかと。これからどんどん正体が広がっていく中で、人間たちの混乱や成長をキッチリ書いていけるのか楽しみであります。