CANAAN 第十話「想執」

「愛・・・してる・・・愛・・・してる・・・!」
ファクトリーに響き渡る、ハッコーの声。言葉を口に出すだけで容易く人を殺せてしまう能力を利用してサンタナとカナンを殺させようというリャン・チーの策略は見事としか言えない。椅子の裏にサンタナが隠れていたのは予想の範疇だったけれど、聞けなかった「愛の囁き」によって死んでいくというのは、サンタナにとっては唯一の救いだったか。カナンの共感覚の設定で、カナン一人だけにハッコーの声の効果が響く辺りも、設定が生きてきてるように感じた。ミノさんまでも男になってしまって、ここからどうなるのか展開の予想がつかない。ミノさんには死んで欲しくないんだけども・・・。
ファクトリーは二人目のカナン=現在のカナンを作りだすための施設らしく、これでカナンの強さも裏づけが出来たけれど、じゃあ一人目のカナン=アルファルドは一体何者なんだろう。ただ一つ分かるのは、アルファルドは「カナン」の名を巡ってカナンと本気で殺しあいたいということだけか。氷の下にカナンらしき人体が沈んでるシーンもそうだけど、今回はかなりホラーテイストで、妙な気合が入ってたな。
とにかくリャン・チーが「一万年と二千年」「世界の中心で愛」と、パロネタ満載で暴走しまくってて、そこは楽しかった。スタッフが本気で嫌なキャラにしようとしているのがわかるので、おそらく相当むごい死に方をするはず。アルファルドの前にカタをつけるとすると、次回辺りが最期かもしれない。
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