機動戦士ガンダム00セカンドシーズン 第22話「未来のために」

「・・・生きるために、戦え」
刹那VSミスター・ブシドー、完全決着。二人のバトルや白刃取りなんかも見事だったけど、武士道がビリーの親父仕込みだったことや、スサノオの頭部からフラッグが出てきたことの方が驚き。カタギリ親子、揃って粋なことをしてくれる。勝利に執着し、仮面を被り汚名をそそぎ、ガンダムを倒すことだけに自らの武士道を見出したグラハム・エーカーの戦いもここで一つの幕か。ここで終わるようなキャラではないと思うので、次なる彼の「戦い」に期待したい。
月の裏側のヴェーダ本体を奪取するため、CB最後の戦い。オーガンダムは誰が乗るんだとか思わなくもないけれど、各機新装備お披露目。ダブルオーは噂のGNソードIIIかこれは、実体剣+トランザムライザー収束用と、幅広い用途が期待できそう。出撃前のそれぞれの決意は、「目的は違っても理由はある」ということで一つにまとまっていくマイスター達が良かった。ティエリアが相変わらず初代ロックオンに執心だったり、その初代ロックオンにベタ惚れだったフェルトが刹那に花を渡したりと、人間模様も少しずつ変化しつつあるのかな。マリナとはそんな関係じゃないと言い切る刹那は、ラスト4話で主人公としては割り切ってるなぁ。刹那とマリナのドラマは、恋愛の方向には走らないんだろうか。
ビーム撹乱幕・・・もといアンチGNフィールドの中でのバトルは、画面は暗いながらもCBによる一方的な戦闘を防ぐいい手だったように思う。そこにしっかりと対策をしたカタロン、さらには恐らくその存在を事前に教えていたであろうマネキン大佐の離反など、ドラマがどう繋がるかはわからないけど、艦隊戦としてはかなり理想的な形に持ってこれたんじゃないかと。不死身のコーラサワーがしっかり活躍してたり、この辺りも好印象。ただしビリーが出てこなかったり、カタギリ司令が後ろに引っ込んでたり、イノベイター、ルイス、アンドレイといったドラマのメインを張れる連中が一斉にリボンズの元に行ったせいで出てこなかったのが残念。今回は大きな戦いを描いて、次回以降で個人レベルのドラマを収束させていこうという感じかな。
リジェネがリボンズを裏切り、リボンズが凶弾に倒れたところで次回へ。無限のブリング・デヴァイン部隊を用意してるようなので、リボンズが創造主ってのはあながち嘘じゃないようで。と同時にあっさりやられたブリングだとかデヴァインだとかは量産型イノベイターに過ぎなかったのかと哀しい気もしないでもない。そんなこんなでリボンズが死ぬわけもなく、次回はいよいよヴェーダを巡り決戦。オーガンダムに乗るのは誰なのか、命の華を散らしてしまうのは誰なのか。そしてラスボスは誰なのか。未だ姿を見せないサーシェスが物凄い勢いでラスボスっぽくなってしまうんだけど、とにもかくにも次回へ続く。宇宙にまで出てきてどうするんだろう、マリナ。ゴロゴロソングを歌って世界平和オチじゃないことに期待。